こんにちは!まるよ食堂の鈴木です。
栗原市にはすてきな器をつくる陶芸家の先生がたくさんいらっしゃいます。先日は定休日を利用して、金成にある村上世一先生のギャラリーへ行ってきました。今回は、村上世一先生について書かせていただこうと思います。
村上世一先生について
村上世一先生は栗原市にとどまらず、宮城県を代表する陶芸家。出身は岩手県二戸市の呉服店。幼少のころから配色のセンスがあり、お客様からコーディネートの指名を受けるほどだったといいます。その後はまず絵の道へ進んでから陶芸へ。人間国宝・濱田庄司先生に師事した時期もあったそうです。栗原市金成に住まいを移したのは昭和41年。「やきもの不毛の地」と言われた東北の土を研究しながら作品を世に送り出してきました。
※参考:村上世一「北の土を焼く」(平成8年)
▼詳しい経歴は、栗原市公式サイトへ
栗原市観光ポータルサイト ぎゅぎゅっとくりはら
先日、村上世一先生のギャラリーへお伺いした際には、焼き物のほかに塗り物も多くコレクションされていました。80歳を超えてもなお追求し続ける姿勢には刺激を受けます。自分のコレクションのことを話す村上世一先生の目はとてもキラキラしていました。
村上世一先生との出会い
村上世一先生との出会いは、約6年前。まるよ食堂の8代目が日本料理のコンクールで使用する器を探して、電話で突撃したことがはじまりです。面識もコネクションもないなか、インターネットで「栗原市 陶芸家」で検索し、すぐにヒットした村上先生へ根回しもせず電話。運良くつながり、かつ村上世一先生も快く受け入れてくれたことで、ギャラリー訪問がかないました。
あとから、まるよ食堂の向かい側「りぼ なんぶや」さんで昔ギャラリーをしていたことが発覚!実は身近なところにつながりがありました…。
まるよ食堂にある村上世一先生の器
どんな器で食べるか、お酒を飲むかで料理の味わいも気分も変わってきます。村上先生の器は、湯呑ひとつとっても口当たりがとてもよい。そして使うたびに手に馴染んでくる感覚がある。土の温かさを感じる。そんな印象があります。
※画像の器はほんの一部です。
先日お伺いした際、村上世一先生が「美の発見者はその器を使う人である」とおっしゃっていました。使う人によって器はよくも悪くも印象が変わってしまう。「美の発見者」としてどのように器を使っていくか。これから勉強しながら挑戦していきたいと思います。